モテ始めるキッカケ

短い不在は恋を活気づけるが、長い不在は恋をほろぼす

 

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高校時代、モテませんでした。

それまでモテていたのか?!という書き方ですが、はい、そんなにです。

未だに小学校2年生のときのもらったバレンタインチョコの記録は抜けません。

 

高校時代は、今でいうと陰キャです。

数人の男の子とつるんで女の子との接点はほぼなし。

それこそ、ゲームとかアニメの話とかしていたくらいのオタクでした。

 

そんな高校時代のおれにも、もちろん気になる人はいるわけですよ。

 

うちの高校は教室のうしろに部屋があって、その部屋に個人のロッカーが置いてあるんです。

みんな登校してきたら、部屋に行ってロッカーに荷物を置くんですね。

 

ある日、おれも朝早く登校したら、好きな子が部屋にいました。

 

「お!!今日はラッキーだ!!」

 

とひとりニヤニヤして(客観的に見てやばい)その日は一日しあわせでした。

で、次の日も、同じ早い時間にその女の子いるかなーって

おれも早く学校に行ったんです。

 

いた!!

 

女の子は毎日、朝早い時間に登校していました。

部屋にはおれと女の子だけ。

 

「おはよう」

 

・・・という一言は言えません。臆病で人見知りでしたから。

 

でもやっぱり、好きな子だし、なんとか声かけて仲良くなりたいなぁと

授業そっちのけで、妄想にふけっていました。

 

 

仲良くなりたいな。

 

なんて声をかけようかな。

 

やっぱり挨拶?

 

今まで話したことないのに、挨拶もおかしいか。

 

というかいきなり話しかけて嫌われない?変な奴だと思われない?

 

いやいや、好きだってバレたらどうしよう。

 

 

毎朝、女の子の登校時間に合わせておれも登校するんだけど

結局、卒業の日までひとことも会話をすることはありませんでした。

 

卒業式。

 

おれの今後を決定づける出来事が起こりました。

 

卒業文集ってありますよね。

クラスのみんなが3年間の思い出とか将来の夢とか書くあれです。

真っ先に好きな女の子の部分を読みます。読みますよね?

 

衝撃でした。

 

ほかの子はぎっちり文を書いているのに

その女の子のページはたった1行。

 

 

 

「あまり楽しくない高校生活でした」

 

 

 

・・・・・・。

しまった。

 

 

 

しまった!!!!!

 

後悔しました。めちゃくちゃ後悔しました。

泣きました。

家に帰っても眠れないほど後悔しました。味噌汁を飲んだら吐きました。

 

卒業アルバムですよ?

そこにこんなことを書くなんて。

こんなこと書くくらい、おもしろくなかっただなんて。

 

おれが男とアホな会話してるあいだに

あの子はひとり、楽しくなかった。

 

もし、もし、おれが声をかけていれば。

 

たったひとこと、「おはよう」って言えていれば。

 

変なヤツだと思われようが、なんと思われようが

おれが一歩踏み出せば、こんな結果にならなかったかもしれない。

たとえ、恋人にならなくても、友達として楽しく過ごせたのかもしれない。

 

おれは反省はいっぱいしますが、後悔だけはしたくないようにします。

この時だけは、後悔しました。

 

これが高校3年生の卒業時。

つまり、卒業からおれのモテ人生は始まります。

もう2度と女の子にそんな思いをさせたくないですから。

 

もう会えないし、何もしてあげられないけど、

今、あなたが笑ってくれることを心より願っています。

 

だから、あなたのまわりの男が、あなたを笑わせることができるように

おれの恋愛論を伝えますね。