落語家式恋愛修行
あなたの話し相手は、 あなたのことに対して持つ興味の100倍もの興味を、 自分自身のことに対して持っているのである。 -デール・カーネギー
新月の日にあたらしいことを始めるヤスです。こんばんは。
物事を新たにはじめるときは、新月の日がよいと言われます。でもおれは新月の日をよく忘れます。
そんなときは、気にせず始めちゃえばいいな!って。
なにか新しいことをするときは、障害があります。
「めんどくさい」ってこと。
新年からランニングしよう!ダイエットしよう!本を読もう!
みんないろんな決意をしますが、三日坊主はまだマシです。
結局なにもしない、ってのが一番よくないですね。
伊集院光の落語家時代
タレントの伊集院光さん。
奥様が元アイドルというのはよく知られています。
あんな風貌で、ねえ?…
と思うかもしれませんが伊集院光さんのエピソードを聞くと
「あぁ、なるほどな」と納得しました。
とんでもない恋愛テクニックをお持ちでした。
伊集院光さんは落語家の三遊亭円楽さん(当時は楽太郎)の元お弟子さんです。
その弟子時代に身につけたのが、「観る」チカラ。
師匠のことをしっかり観て、何を求めているのか、何をしないといけないのか、
何をしてはダメなのか、常に考えていないといけなかったそうです。
ですから、普段の飲み会でもふつうの人がしないようなことをサラッとできちゃうんです。しみついたとご本人は言っていました。
男女8人くらいで飲み会があった時。
最初にドリンクを注文しますよね。
1杯目が無くなりかけたころ、伊集院光さんは動きます。
女の子の1杯目の飲み物をすべて把握していて、それと似たようなのと、同じのを何個か頼んでおく。
1杯目がなくなったら、ちょうど良いタイミングで次の飲み物がやってくる。
女の子に好きなドリンクを選んでもらって、余ったのを男が飲むんですって。
タバコを吸う人がいたら銘柄をおぼえて、トイレに行くふりをして買っておくということもふつうにするそうです。
観察力、空気を読むチカラ、気づかい。
伊集院光さんはお弟子さんになっているときに身に着けた能力だそうです。
師匠のタバコがなくなりかけたとき、
「たまたま」パチンコの景品で当たったのを持っていて、サっと差し出す。
そしてひとこと。
「このまえ、たまたまパチンコで勝ちまして。そんなので申し訳ないのですがよろしければもらってやってください」
師匠がタバコ切れたときのためにいつも持っているんですよ!どうぞ!
というのは粋じゃないらしいです。むずかしー。
これは師匠の円楽さんもしていたそうです。
変わった銘柄のタバコはそうそう手に入らない。
だから常に買っておいていつでも出せるようにしておく。
でもそれを言うのは粋じゃない。
だから師匠のタバコが切れたときは
「すいません。すぐに買ってまいります。それまで似たような味のこちらでお繋ぎください」と違う銘柄のタバコを渡しておく。
そこら辺のコンビニやタバコ屋には売ってないのを師匠も知っているから、それで大丈夫みたいなんです。
で、慌てて買いに行く「フリ」をして、買っておいたタバコを出すんですって。
ただ、ストックを持っているだけじゃおもしろくない。芸がない。
そこにどんなエピソード、小話を挟めるか。
落語家さんは大変です。
観察力は、恋愛テクニックにとどまらず人に対して好かれる能力です。
恋愛でも、ビジネスでも、あらゆるコミュニティでこんなことできるひとがいたら、そりゃあ、モテますよね。