モテる英才教育
<h2>私は、愛されるために存在するのではなく、愛する人々のために存在し、行動する。-ヤヌシ・コルチャック</h2>
おれにも子どもができました。 男の子が2人。今は2人とも小学生です。
男の子といえば、一大イベントが2月にあります。 そう、バレンタインデー。
女の子が好きな男の子にチョコを渡す、チョコの数の実力勝負。 まさにモテの甲子園。
女の子が勇気をふりしぼって照れながら 「はいっ!これあげる!」みたいな感じのステキなイベントです。
もう、おれは心配で心配で。 2人ともチョコがもらえるのかどうか。
下の子は自分からすすんで女の子に話すタイプなんですが、 上の子は照れ屋さん。 女の子に話すのも恥ずかしさからぶっきらぼうになりがちなんです。
「このままではマズい!チョコがもらえないと自信をなくすかもしれない! さらに女の子に対して照れ屋になるかもしれない!」
おれはチョコをもらえる秘策を上の子に授けました。
「お願いしなさい」
女の子だってチョコを渡すのは恥ずかしい。 しかもバレンタインデーにチョコを渡すのは まわりからどういう目で見られるかわからない。 自分が好きな子が友達にバレるのははずかしい。 異性を意識しだす小学生ですから。
じゃあ、待っているよりも自分から恥ずかしい役目を受け取ればいい。 恥ずかしいですよ。男の子から「チョコちょうだい」っていうのは。
でもね、女の子だって恥ずかしい。
だから自分からお願いするんです。 お願いされたら女の子に渡す理由ができます。 しかも相手の準備もあるから最低でも1週間まえには言っておく。
「バレンタインデー、チョコちょうだいね!」
おれのカミサンからもさらにアドバイスが。
「チョコをもらったらね、精一杯、喜びなさい。 体全体でチョコをもらえてうれしいってことを表現しなさい」と。
これでめでたくバレンタインはチョコ祭りができるくらいもらえました。 クラスメイトの他の男の子たちには「ズルい!」と攻められたみたいですが・・・。 この年以降、上の子がいるクラスのバレンタインデーは、男の子が女の子にお願いする日になっちゃったみたいです。
下の子は?
そんなことなにもせずに両手にあふれるチョコをもらってきました。 が、がんばれ!おにいちゃん!
ヤスでした。